東京リハビリプレイス | 墨田区で脳梗塞後遺症・線維筋痛症・腰痛ヘルニアを改善

03-6659-2279

リハビリ情報局

慢性疼痛の症状や原因、効果的な治療法とは

2018.09.26

 

慢性疼痛とは

痛みというのは 本来は人間のための危険信号です。その為、痛みをむやみに抑制することはよくないと言われています。痛みを抑えるのではなく、痛みの原因となっている人間にとっての脅威を除去するというのが本来は必要です。

怪我や関節リウマチなどの痛みは、原因がはっきりと分かっていますし、痛みのコントロールに対する対処法が、ガイドラインによって明確化されています。
しかし長く続く痛み、いわゆる慢性疼痛の場合は、原因がはっきりとしないことが多くあります。世の中には、線維筋痛症を始め、原因が全くわからない痛みに長い期間悩まされてる方がたくさんいらっしゃいます。

慢性疼痛の原因は、主に神経を障害することによる痛みだと言われております。癌、糖尿病、お薬などが原因で神経に傷をつけ慢性的な痛みに繋がることがあります。一方、こういった病気がなくても、ある日急に全身に痛みを感じる方もいらっしゃいます。いわゆる線維筋痛症です。 線維筋痛症は非常に診断が難しく、診断に至るまで数年、何十箇所も医療機関を回る方も珍しくありません。線維筋痛症の診断がついても、特効薬はなく長年痛みに悩まされてる方が日本にはたくさんいらっしゃいます。

慢性疼痛の種類や症状

長く続く痛み、慢性疼痛の原因となる疾患について種類や症状、治療に関する詳しい解説をしていきます。

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛は、「神経が傷つくか機能に異常きたした結果起こされる痛み」であると定義されます。 慢性疼痛の原因の主な理由が、この「神経障害性疼痛」で説明されます。
神経を障害する原因となる疾患には、糖尿病やお薬、悪性腫瘍や手術、また事故などによる損傷など様々あります。神経障害性疼痛の原因となる疾患について詳細に見ていきます。

糖尿病性ニューロパチー

糖尿病は代表的な生活習慣病のひとつです。糖尿病を放置してしまいますと、腎臓が悪くなり人工透析になったり、また目が見えなくなることがあります。そしてもう一つの重大な糖尿病の合併症として、この「糖尿病性ニューロパチー」が挙げられます。血糖が高い状態で神経が傷ついてしまい、結果傷ついてしまった神経に強い痛みを感じたり、その部分が感じにくくなるといった症状が出ます。糖尿病性ニューロパチーを改善するお薬もありますが、とても効果が高いとは言い難いものです。一度傷ついた神経を修復するのは困難を極めます。定期的に健康診断を受け、糖尿病と指摘された場合はきちんと治療をするようにしましょう。

※ニューロパチー:神経の障害のこと

お薬による副作用のニューロパチー

お薬の副作用で神経を傷つけることがあります。とはいえ風邪薬や生活習慣病のお薬など、一般的な薬剤ではあまり神経を傷つけることはありません。
神経を傷つける可能性のある薬剤としては、主に悪性腫瘍に対する抗がん剤な どです。抗がん剤の一部には、神経を傷つけてしまい、慢性的な痛みの原因となってしまうことがあります。

手術の後の痛み

手術をした後、痛みが長く残ることがあります。 手術の痛みには大きく分けて3種類あります。切った場所の痛み、筋肉が傷つくことによる痛み、内臓が傷つくことによる痛みです。それぞれ縦横無尽に痛みに関する神経が張り巡らされています。この痛みに対する神経を傷つけてしまうと、手術の後長く痛むことがあります。いわゆる古傷が痛むという現象は、手術などによって傷つけられた神経がなかなか修復されずに、季節の変わり目の急激な気温や気圧の変化で強い痛みを感じる現象なのです。

幻肢痛・断端部痛

事故や糖尿病による壊死により手や足が切断されると、その切断部位やその先の部分に痛みを感じることがあります。幻肢痛(げんしつう)や断端部痛(だんたんぶつう)はほぼ全ての例で認められますが、他の神経障害性疼痛と違い、時間の経過とともに痛みが消失することがほとんどです。
詳細は「神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは」をご覧ください。
神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは

癌性疼痛

癌による痛みというのは、とても辛い疼痛の一つです。悪性腫瘍による痛みというのは非常に複雑な構成を持っています。

癌の初期は、癌病変そのものが原因となる痛みです。癌が骨に転移したり、神経を圧迫し傷つけたり、血流障害を起こすことによって痛みが発生します。
癌がさらに進行すると、全身衰弱に関連する痛みが出てきます。衰弱により褥瘡(じゃくそう)が起きたり、筋肉が攣縮、さらには抗がん剤などの治療による痛みも加わります。

さらに重要な癌の痛みの一つとして「スピリチュアルペイン」というものがあります。がんという状況の中で経験する、耐え難い苦痛が痛みという形で体に表現されます。癌による身体的苦痛、社会的孤立感や現実の心配事、未解決・情動的な問題から引き起こされる痛みであると考えられます。ガンの患者さんの生存率が延長しつつある現在、この癌によるスピリチュアルペインに対する治療法の重要性が増しつつあります。

詳細は「慢性疼痛の症状や原因、効果的な治療法とは」をご覧ください。
慢性疼痛の症状や原因、効果的な治療法とは/

帯状疱疹や三叉神経痛など末梢神経の障害による疼痛

帯状疱疹による神経痛や三叉神経痛なども、とても辛い神経の痛みのうちのひとつです。帯状疱疹後神経痛とは、ヘルペスウィルスというウイルスに感染した結果、神経が傷ついてしまい、痛みが長く残る疾患です。人によっては数ヶ月から数年単位で続くこともあります。
帯状疱疹後神経痛は、全身のあらゆるところに起きる可能性があります。

三叉神経痛とは、顔面に起こる代表的な疼痛疾患です。原因不明な症例が最も多く、続いて脳腫瘍や脳動脈瘤あるいは顔面の怪我などによっても引き起こされます。痛みは電撃疼痛と形容され、とても鋭い痛みが数秒から1分程度続きます。朝冷たい水で顔を洗うなどの刺激によって痛みの発作を起こすことがよくあります。

帯状疱疹後神経痛・三叉神経痛ともに、ロキソニンやボルタレンなどの一般的な痛み止めはあまり効きません。リリカやテグレトールと言った神経の痛みを和らげるお薬、あるいは抗けいれん薬が有効であると言われています。

中枢神経の障害による疼痛

これまで出てきた神経障害性疼痛は、主に末梢神経の障害による痛みでした。一方で脳卒中脳出血、脳梗塞や脊髄損傷、脊髄梗塞また多発性硬化症など、中枢神経が傷くような疾患でも痛みを感じることがあります。

線維筋痛症

線維筋痛症は、原因不明の激しい痛みが長期間に及び継続する疾患です。日本リウマチ学会及び日本線維筋痛症学会の報告によると、患者数は約200万人とされています。2017年に歌手のレディーガガさんが、この線維筋痛症であると発表を行い、疾患の認知度が高まりました。しかしまだまだ、一般の方も医療従事者も、この線維筋痛症に対して深い理解があるとは言い難い状況です。線維筋痛症の患者さんは、発症してから数ヶ月あるいは数年にわたって診断がつかず、数十箇所も医療機関を回ることもあります。

線維筋痛症は、その患者さんの多くが女性であり、特に40歳から60歳代の女性に多く発症すると言われています。はっきりとした原因はいまだにわかっていませんが、身体的な負荷、日常におけるストレス、その他の精神的な負荷が発祥の原因となっているのではないかと考えられています。

線維筋痛症の治療には、薬物療法だけではなく、理学療法士によるリハビリテーション、そして臨床心理士や作業療法士による認知行動療法などを総合的に組み合わせて治療を進めることが推奨されています。

詳細は「線維筋痛症について」をご覧ください。
線維筋痛症について

慢性疼痛の治療

慢性疼痛の治療には、薬物療法と非薬物療法の二つの治療法があります。原因が分かっている神経障害性疼痛などには、薬物療法が一般的です。しかし、線維筋痛症や原因がわからないような慢性疼痛には、薬物療法が効果的であるとは言えず、理学療法士によるリハビリテーション、臨床心理士や作業療法士による認知行動療法を併用することにより、痛みの緩和を図ります。

薬物治療

ここでは慢性疼痛の薬物治療について解説していきます。

1.抗炎症薬

ロキソニンやボルタレン、カロナールといった非ステロイド性抗炎症薬と、プレドニンなどのステロイド性抗炎症薬がこの抗炎症薬にあたります。
実際の怪我や関節リウマチ関節炎、頭痛などの痛みには、このロキソニンやボルタレンが効果的です。しかし、慢性疼痛の主な原因である神経障害性疼痛には、この抗炎症薬があまり効かないことが知られています。

2.麻薬性鎮痛薬、オピオイド

フェントステープや、デュロテップパッチといった薬剤が、この麻薬性鎮痛薬にあたります。癌による疼痛や、重度の腰椎圧迫骨折などによる腰痛などに、この麻薬性鎮痛薬が用いられることがあります。非常に鎮痛効果が高く、また気持ちの緊張を和らげるような効果もあります。最も多い副作用としては便秘が挙げられます。

悪性腫瘍には非常に強い痛みを伴うことがあります。 WHO のガイドラインでは悪性腫瘍による痛みには十分な量の麻薬を使用し、鎮痛を図るよう勧められています。

3.鎮痛補助薬

線維筋痛症で使用されるリリカや、腰痛などに使用されるサインバルタ、三叉神経痛で用いられるテグレトールなどは、鎮痛薬の補助として使われる鎮痛補助薬として分類されます。ロキソニンやボルタレン、麻薬性鎮痛薬やステロイドでは十分な鎮痛効果を得られない場合、こういった鎮痛補助薬を併用することがあります。また線維筋痛症などでは、この鎮痛補助薬であるリリカやサインバルタが薬物療法のメインとなります。

理学療法(リハビリテーション)

リハビリテーションは、原因不明の慢性疼痛の治療として非常に有効的にあると知られています。線維筋痛症を中心とした原因不明の慢性疼痛は、お薬だけでは痛みを和らげることが難しく、リハビリテーションや認知行動療法を組み合わせて治療を行うことが推奨されています。

慢性的に体の痛みで悩まされてる方は、動かすことによる痛みに非常に強い恐怖感を覚えます。そのため、体を動かすことが億劫になり、その結果関節が拘縮しまい、体を動かすと痛みが発生し、日常の活動量が低下していくという悪循環に悩まされています。日常の活動量が低下すると、抑うつ的になり睡眠の質も低下します。その悪循環を改善するのが慢性疼痛に対するリハビリテーションです。

慢性疼痛に対するリハビリテーションとは、理学療法士が他動的に体を動かすことにより、「動かしても痛くない体の動き」の範囲を徐々に広げて行くことがその主な目的です。
そして体を動かすことにより、心地よい疲労感を感じ生活の満足を向上させ、睡眠の質の改善を図ります。

しかし、専門ではない人間による無理な運動の指導は、痛みを悪化させる可能性があります。理学療法をしっかりと学んだ理学療法士による指導のもと、安全にリハビリテーションを 行うことがとても大切です。

認知行動療法

線維筋痛症や原因不明の慢性疼痛に対する治療に関して、薬物療法や運動療法と合わせこの認知行動療法というのがとても大切な役割を果たします。

線維筋痛症や慢性疼痛の原因の一つとして、その方個人の認知の歪み、考え方によって体に痛みが生じることがあります。嫌なことや恐怖に対して必要以上に拒否感を示す、 そのことを否定的にネガティブに捉えがちな方は、その認知の歪みにより激しい痛みとして体に表現されます。

認知行動療法とは、 臨床心理士作業療法士により考え方や認知の内容を改め、「痛い自分」という認識を少しずつ軽減することを目的とします。
個人で行う認知行動療法や集団で行う認知行動療法などがあります。

運動療法

原因不明の痛みや線維筋痛症に対して、理学療法以外の運動療法も非常に効果的と言われています。特にヨガは有酸素運動は非常に効果的で、薬物療法と組み合わせることにより慢性疼痛は線維筋痛症の痛みを軽減させます。

しかし、慢性疼痛や線維筋痛症を患ってる方は、積極的に有酸素運動やヨガを行う気力がない場合があります。その場合はやはり先行して、認知行動療法や理学療法を選択する方が良いと思われます。

医師からの一言

上記のように、慢性疼痛には様々な原因と治療法があります。自分の体に何が起こっていて、何が原因で痛みが起きているのかをしっかりと把握することが、痛みをコントロールする上で非常に重要なファクターとなります。

実際にがんや糖尿病、お薬による神経障害がある場合は、神経の緊張痛みを和らげるような薬物療法を行います。しかし、線維筋痛症や原因不明の慢性疼痛 の中には、どのような検査をしても全く異常が出ず、またお薬もほとんど効かないようなケースもあります。その場合は、お薬に加えて理学療法や認知行動療法、また運動療法といった治療法が痛みの軽減に役立つと思われます。

いずれにせよ、自己判断はせず、最寄りの医療機関の医師に相談をしてください。その上で、医療機関による治療がうまくいかない場合は、セカンドオピニオンを受けるかリハビリテーションによる治療の選択をご検討ください。

監修

慢性疼痛の症状や原因、効果的な治療法とは

金子 俊之

医学博士
とうきょうスカイツリー駅前内科院長
順天堂大学附属順天堂院膠原病リウマチ内科非常勤助教

プロフィール詳細はこちら

PICK UP
  1. 脳梗塞の後遺症でお悩みの方へ
    脳梗塞の後遺症でお悩みの方へ

    症状や体力に合わせた効率の良いパーソナルなリハビリを提供いたします。

    脳梗塞のリハビリプログラム
    詳細へ

  2. 腰痛・へルニアでお悩みの方へ
    腰痛・へルニアでお悩みの方へ

    日々のリハビリで徐々に症状を改善していきます。

    腰痛・へルニアプログラム
    詳細へ

  3. 線維筋痛症でお悩みの方へ
    線維筋痛症でお悩みの方へ

    当施設では線維筋痛症に効果のあるリハビリをマンツーマンで提供しております。 

    線維筋痛症のリハビリプログラム
    詳細へ

まずはお気軽にお問い合わせ、
ご相談ください!

PAGE TOP