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リハビリ情報局

疼痛とは?急性・慢性疼痛の種類と治療法

2018.09.26

疼痛とは「痛い」と感じる症状のことです。疼痛には急性疼痛は慢性疼痛など、様々な種類や原因があります。この記事では疼痛の症状や原因、また侵害受容性疼痛や神経障害性疼痛について詳しく解説していきます。

 

こんな方にオススメの記事です

・疼痛のことを詳しく知りたい

・疼痛の治療法を知りたい

 

疼痛とは

疼痛とは何でしょうか?それは痛みを感じること「痛い」ことです。

痛いことはとてもつらく、とてもストレスフルです。痛みが強く、また長く続くと徐々に精神もむしばまれていくことがあります。すると、さらに痛みを感じることが多くなり、うつ傾向や不眠といった症状も感じるようになります。

 

ではなぜ人は痛みを感じるのでしょうか?それは「痛いこと」が人体にとって損傷を与える脅威だからです。人は痛みを感じることで「痛いこと」すなわち人体への脅威を回避しようと本能的に感じるのです。

 

痛みには、実に様々な種類・原因があります。痛みの性質・種類をしっかり理解し、痛みを治す、コントロールする方法を身に着けていただければと思います。以下に疼痛に関して解説いたします。

急性疼痛

急性疼痛というのは、一般的には一過性で経過を見ていくと自然に軽快していくタイプの痛みです。侵害受容性疼痛(詳細は後述)が、一般的には急性疼痛に分類されます。また転倒や殴打などによる痛み、痛風発作の痛み、抜歯後の痛み、骨折した痛みなど、想像できる一般的な痛みがこの急性疼痛に分類されます。

慢性疼痛

慢性疼痛とは、痛みが急性でなく、慢性的に長く続く痛みです。一般的には神経障害性疼痛(詳細は後述)がこの慢性疼痛に分類されます。慢性疼痛は原因不明であることが多く、また痛み止めなどの治療になかなか反応せず、難治性であることが多い痛みです。

 

慢性疼痛の症状や原因、効果的な治療法とは

 

疼痛の種類

痛みの種類を原因別に大きく分けると3つあるいは4つに分類されます(賛否両論あります)。線維筋痛症の痛みをどこに入れるかでは、一定の見解が得られていないので別項目を設けました。

以下に、痛みの種類を原因別に分類し、解説していきます。

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛とは、難しい言葉ですが理解は一番簡単です。人に何かぶつかったり、風邪や関節リウマチの炎症など、実際に人体の何かが損傷されて感じる痛みのことです。実際の侵害受容性疼痛には、以下の項目が挙げられます

1.筋肉痛

文字通り筋肉痛です。激しく運動した後などに筋肉に痛みを生じるものです。あるいは、お薬(高脂血症のお薬が多いです)による副作用で、筋肉が壊される副作用(横紋筋融解症)もこの筋肉痛に分類されます。

2.関節痛

関節が痛くなることです。人は年を取ると多かれ少なかれ関節の痛みに悩まされます。変形性関節症による痛みは、代表的な年を取ることによる関節の変形・疼痛疾患です。
尿酸が高いことにより起こる痛風発作も非常に痛くてつらい関節痛です。

関節痛の中で一番有名なのはやはり「関節リウマチ」ではないでしょうか?自分の免疫が自分の関節を攻撃してしまうことによる関節痛で、放置すると関節が変形してしまいます。他にもウイルスや細菌感染による関節痛や癌による関節痛、またリウマチ以外の膠原病による関節痛などがあります。

3.頭痛

頭痛もとてもつらい痛みです。人によっては日常的に悩まされ、また治療が難しいような種類の頭痛もあります。
頭痛の原因は主に分けて神経性、血管性、牽引性、筋収縮性、炎症性、心因性などがあります。種類としては片頭痛や筋緊張性頭痛、群発頭痛や二次性頭痛があります。

4.内臓痛

内臓が侵されることによって起こる痛みです。痛みの部位と臓器が一致しないことが多く、例えば胃が痛いとおもってたら虫垂炎(盲腸)だったなどです。内臓は神経が網の目のように張り巡らされているため、関連痛と言って侵されている臓器とは別の場所にも痛みが出ることがあるのです。

5.心臓痛、胸膜痛

胸が痛むときは、心臓あるいは胸膜と言って肺を包んでいる膜が侵されている可能性があります。ただ、胸が痛む原因で最も多いのは「心因性」です。何もないが、ストレスなどで痛むことがあります。ただ、胸が絞めつけられるような痛み方や、左肩へ抜けるような痛み(放散痛)がある場合、また発熱を伴う場合は心筋梗塞や胸膜炎・心膜炎といった病気の可能性もあります。胸が痛んだ場合は、すぐに病院を受診するほうが良いでしょう。

6.腹痛

腹痛も一般的な内臓痛です。食あたりやウイルス性の胃腸炎、虫垂炎(盲腸)や胆嚢炎、また女性だと月経の痛みなど、腹痛の原因は非常にたくさんあります。長く腹痛が続くようなら必ず医療機関を受診するようにしてください。

7.腎臓・尿管・膀胱の痛み

腎結石や腎盂腎炎(腎臓が細菌などに侵されて炎症を起こしていること)、そして尿路結石などがあると、腰のあたりや尿道に強い痛みを感じます。

 

神経障害性疼痛

神経障害性疼痛は、神経の損傷や機能異常が原因となって起こる痛みのことです。
神経障害性疼痛にも様々な分類があるので以下に解説していきます。

1.糖尿病による神経障害

糖尿病性ニューロパチーともいいます。糖尿病を治療せずにほおっておく、あるいは治療はしているがコントロールがあまりよくない状態が長く続くと、神経が損傷し、しびれや痛みの原因となることがあります。糖尿病性ニューロパチーに対するお薬もありますが(キネダックなど)、あまり効果が高いとは言えず、神経障害の修復には長い時間がかかることがあります。
※ニューロパチー:神経の障害

2.化学療法などの薬剤による神経障害、ニューロパチー

抗がん剤の中には神経障害を引き起こし、痛みを感じさせる副作用があるものもあります。

3.術後疼痛

手術によって起こる痛みのことです。
大きく分けて
①実際に切ったところの痛み
②切った筋肉の痛み
③内臓の痛み
があります。

4.幻肢痛・段端部痛

幻肢痛とは体の一部を切除後に、存在しない切断した部位に痛みが出るものです。

5.帯状疱疹後神経痛

帯状疱疹にかかると、ヘルペスウイルスが神経を傷つけることが高頻度であります。初期は痒く差すような痛みですが、徐々に激しく灼けるような痛みにかわっていきます。そして、傷ついた神経へ触れたり、また体を動かすことによって激しく痛んだり、じくじくするような痛みが誘発されることもあります。

6.三叉神経痛

原因不明の顔面の痛みを引き起こす疾患です。原因不明なことが多いのですが、脳しゅようや動脈瘤、また外傷などによって引き起こされることもあります。

7.中枢神経性疼痛

中枢神経性疼痛とは、中枢神経の損傷や機能障害による痛みとして定義されています。脳出血や脳梗塞、脊髄の損傷や多発性硬化症などの脊髄の損傷が原因となります。

 

神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは

 

癌性疼痛

初期は癌そのものが原因となって痛みを引き起こします。主に骨転移による骨の痛み、癌の神経浸潤による神経の痛み、そして血流障害に起因する痛みなどがあります。その後が化学療法による副作用の痛みや手術後の痛み等が加わります。

1.内臓器官へ癌浸潤することによる痛み

癌によって内臓が侵されると、前述の内臓痛という痛みをお引き起こします。

2.癌が血管をふさぐことによる痛み

癌が血管に及ぶと、血管がふさがれてしまい、周囲に炎症と血管の攣縮がおこり、結果そこを支配している末梢神経が損傷されることにより痛みが生じます。

3.骨転移による痛み

癌が骨に浸潤すると、骨膜を支配する侵害受容器が刺激され痛みを生じます。

4.癌による末梢神経浸潤による痛み

癌が直接末梢神経に障害を起こし痛みを惹起します。

 

疼痛とは?急性・慢性疼痛の種類と治療法

 

線維筋痛症

線維筋痛症は、原因不明の激しい痛みが長期間に及び持続する疾患です。日本において患者数は200万人もいるといわれ、決して少なくない病気です。

しかし、線維筋痛症をしっかりと理解する医師は少なく、また治療に関しても特効薬が無い為、専門的に診療できる施設は多くありません。治療には主に薬物療法と運動療法・認知を改める方法があります。どれも、それ単独では治療を完結することが難しく、その方の病気のタイプによって治療法を組み立てていくオーダーメイド治療が効果的であるといわれています。

線維筋痛症についてはこちら

 

疼痛のメカニズム

疼痛・痛みは体の中で非常に複雑なメカニズムで感じるといわれています。その中でも中心的な役割を果たすのが神経であり、主にAδ線維とC線維の2種類の神経が痛みのメカニズムに大きく関与します。
人は、何かにぶつかった、転んだ、刺されたなどの侵襲が加わると、先ほどのAδ線維とC線維の2種類の神経が痛みの信号を脳まで送り、実際に痛みを感じることになります。

まず痛みのセンサーである侵害受容器が感知します。侵害受容器から先ほどの末梢神経に痛みの刺激が伝わり、最終的に「痛い!」と感じることになるのです。

 

疼痛の検査・ペインスケール

痛みを客観的に評価するのは、非常に困難なことです。なぜなら、痛みというのは人によって感じ方が様々だからです。
一般的に痛みを評価する方法としてよく用いられるのが、視覚的アナログスケール(Visual analog scale:VAS)です。

長さ100 mm の線を引いた細長い紙などを用意します。左端は全く痛みがない、右端は最大の痛みと説明して、現在感じる痛みに応じて印をしていただきます。しかし、これはあくまで本人の主観に基づいた評価であり、客観的な評価であるとは言い難い検査です。
最近になり PETー CT や、 MRI による痛みの検査方法の研究がなされていますが、残念ながら実用化できるレベルではまだありません。

 

疼痛の治療法

痛みには大きく分けて急性疼痛と慢性疼痛の二つの種類の痛みがあると解説いたしました。一般的に急性疼痛とは、実際の傷や病気の炎症が原因であることが多いので、痛み止めなどの薬物療法が効果的です。一方慢性疼痛というのは神経あるいは精神的・認知の障害による痛みなので、急性疼痛と比較し薬物療法が効きづらいと言う特徴があります。

以下に痛みに対する治療法について解説いたします。

薬物療法

1.抗炎症薬

抗炎症薬には、ステロイドやロキソニン、ボルタレンやカロナールなどのお薬が分類されます。痛い箇所が実際に炎症を起こしていると、この抗炎症薬が非常に効果的に痛みを抑えてくれます。しかし、長く使い続けていると消化管に潰瘍を作ったり、腎臓が悪くなったりすることがあります。また、ステロイドやそれ以外にもたくさんの副作用がありますので、主治医とよく相談しながら使うようにしましょう。

2.麻薬性鎮痛薬

非常に強い鎮痛作用のあるお薬です。主に癌による痛みに使用しますが、 腰椎圧迫骨折などで非常に強い痛みがあり、上記の抗炎症薬だけでは痛みのコントロールがうまくいかない場合も、この麻薬性鎮痛薬を使うことがあります。

3.上記以外の鎮痛薬

上記のお薬が効かない場合、使用を検討するお薬です。主に慢性疼痛で神経の痛みが主体の場合は、ロキソニンやボルタレン、またステロイドなのがあまり効きません。 特に線維筋痛症のような痛みに対しては、第一選択薬としてリリカやサインバルタと言った神経の痛みを和らげるお薬を検討します。三叉神経痛や肋間神経痛、また帯状疱疹後神経痛などにはリリカは比較的よく効きますが、線維筋痛症の患者さんにはなかなか効かないケースもあります。

神経ブロック療法

神経ブロック療法とは、痛みの原因となっている神経に直接麻酔薬を注入することにより、痛みの経路をブロックし痛みを和らげる治療です。主に、腰椎圧迫骨折やヘルニアの方に対して行います。

理学療法(リハビリテーション)

現在、慢性疼痛や線維筋痛症、その他原因不明の痛みに対しては、薬物療法よりもリハビリテーションや以下に解説する認知行動療法を組み合わせて行われることが一般的になってきました。

これまで説明してきたように、慢性の痛みや線維筋痛症の痛みにはお薬があまり効きません。このような痛みに対しては、お薬だけでなく、実際に体を動かす理学療法と認知行動療法を組み合わせることにより、痛みをなくすのではなく痛みを受け入れられる、あるいは痛みに対する考え方を変えることが可能になります。

認知行動療法

近年では慢性疼痛や線維筋痛症、原因不明の痛みに対して、お薬だけでなく「リハビリテーション」と「認知行動療法」が非常に効果的であるということが分かってきました。慢性疼痛に対する認知行動療法の主な目的は、痛みをなくすのではなく痛みに対する考え方を変えることにより痛みを気づきにくくすることです。

痛いという状態が長く続くと、人間の精神状態はどんどん悪くなり、日常生活の活動量も減り不眠やうつ病を発症することもあります。 慢性疼痛の患者さんは、「痛み」に対してネガティブな感情を抱いており、よくなる可能性が低いと考えてしまいます。また日常の活動が減っているために痛みに対して集中してしまい、余計痛みを感じてしまいます。認知行動療法ではそういった考え方を少しずつ変えていき、リハビリテーションなどの運動と一緒に「運動しても痛くない」と言った体の動きを徐々に増やしていき、痛みを緩和する治療法です。

 

医師からの一言

痛いということは本当にとても辛いことです。私は関節リウマチの専門医なので、普段から痛いとおっしゃる患者さんを数多く診ています。関節リウマチは近年治療法が非常に向上し、患者さんも痛みを感じずに日常を過ごすことが多くなりました。関節リウマチの痛みは急性疼痛に分類されるので、薬剤が非常に効果的であり慢性疼痛と比較すると疼痛コントロールは容易といえます。

一方慢性疼痛や原因不明の疼痛、線維筋痛症の方はなかなか診断がつかず、数多くの医療機関を受診され、また診断がついても治療は困難なことが多く、長い期間本当に苦しまれている方が多くいらっしゃいます。慢性疼痛に特効薬はありません。医師から処方されるお薬に加えて、理学療法や作業療法、認知行動療法をうまく組み合わせ疼痛の治療をしていく必要があります。

監修

疼痛とは?急性・慢性疼痛の種類と治療法

金子 俊之

医学博士
とうきょうスカイツリー駅前内科院長
順天堂大学附属順天堂院膠原病リウマチ内科非常勤助教

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