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リハビリ情報局

癌性疼痛の原因や症状、痛みの種類や治療法とは

2018.09.26

こんな方にオススメの記事です

・癌性疼痛のことを詳しく知りたい
・治療法について知りたい

 

癌性疼痛とは

癌性疼痛とは、癌により体のあちこちに痛みが生じることです。
癌性疼痛の初期は「癌自身による痛み」と言われています。癌が骨に転移することによる骨の痛み、癌が神経を圧迫し傷つけることによる痛み、また血流障害をきたすことによる痛みなどがあります。

癌が進行してくると、全身が衰弱していき褥瘡(じゃくそう)や筋攣縮(きんれんしゅく)による痛みなどが出現します。
また癌は治療にも痛みを伴います。癌の手術をした後の痛みや抗がん剤・化学療法による口内炎や神経障害、また放射線治療による皮膚のひきつれの痛みが加わります。

癌性疼痛の中でも特に辛いと言われるのが、癌という過酷な状況の中で経験する耐え難い苦痛「スピリチュアルペイン」という痛みです。スピリチュアルペインとは、癌による身体的苦痛や社会的な孤立、癌の治療に対する不安などから身体的な痛みを引き起こすものです。
癌の患者さんの生存期間が伸びつつある現在で、このスピリチュアルペインに対する治療法の重要性が高まってきています。

以下に癌性疼痛の原因、種類や症状について解説していきます。

痛みの種類・症状

癌による痛みは、大きく分けて2種類あります。「神経障害性疼痛」と「侵害受容性疼痛」です。障害される原因によって治療薬が変わってきます。以下に癌による神経障害性疼痛と侵害受容性疼痛について解説いたします。

神経障害性疼痛

癌により神経が傷つけられてしまうと、神経障害性疼痛として痛みが発生します。神経が傷つけられる痛みというのは、一般的に鋭い痛みとして表現されます。神経障害性疼痛の治療には、神経の痛みを和らげるようなお薬、オピオイド性鎮痛薬・麻薬などが用いられます。しかし神経障害性疼痛の痛みをコントロールすることは、侵害受容性疼痛よりも困難であると言われています。
神経障害性疼痛は非常に辛いものであり、癌の治療のためにも十分な量の鎮痛薬を使用し痛みのコントロールを図る必要があります。

神経因性疼痛

癌が徐々に進行すると、周囲の神経を傷つけることがあります。神経を傷つけてしまうと、神経障害性疼痛として激しい痛みを感じることがあります。

詳細は「神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは」をご覧ください。
※「神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは」ページへのリンクを設置

侵害受容性疼痛

侵害受容性疼痛とは、癌による炎症や手術などにより、各部位に存在する侵害受容器を刺激することで生じる痛みです。炎症が主な原因ですので、一般的な痛み止めであるNSAIDsやステロイド、またオピオイド性鎮痛薬などの麻薬が効果的であると言われています。
神経障害性疼痛と比較し、疼痛のコントロールは容易であるケースが多いようです。

骨転移痛

癌が進行すると骨に転移することがあります。骨の表面には骨膜という膜があり、ここに侵害受容器が存在します。骨膜にある侵害受容器が障害されると、侵害受容性疼痛として痛みを生じます。

内臓器官に浸潤する痛み

癌が内臓に浸潤すると様々な痛みが生じます。癌が消化管に浸潤すると、食べ物や便の通過障害が起こり、消化管閉塞(イレウス)となって激しい痛みを生じます。イレウスによる腹部膨満症状は、疼痛以外にも食欲不振や耐え難い違和感として、非常に大きなストレスとなります。

癌性疼痛の治療法

癌性疼痛の治療には、主に薬物療法と精神面のケアの二つの療法をうまく組み合わせていくことが重要です。どちらも単独では癌の痛みを十分にコントロールすることはできません。
癌の患者さんの体力や精神状況を確認しながら、お薬の量・精神的なカウンセリング・メンタルケアなどを行っていく必要があります。

薬物療法

癌というのは、発症するとそれだけでも患者さんのメンタルに非常に強い影響を与えます。それだけではなく、しばしば強い痛みを伴います。癌の発症という精神的苦痛に加えて、強い痛みが起こることは、患者さんにとってとても辛いことです。WHO(世界保健機構)のガイドラインでは、癌の患者さんには十分な量の鎮痛薬を使用して、痛みのコントロールを図る必要があると明記されてます。
一般的な痛み止めとしては、NSAIDsのような抗炎症薬が用いられますが、癌の患者さんではこれだけでは痛みのコントロールが不十分です。痛み止めにはオピオイド性鎮痛薬・麻薬が一般的に用いられます。
これは上記の侵害受容性疼痛だけでなく、神経障害性疼痛にも効果的であると言われています。
オピオイド性鎮痛薬の主な副作用としては便秘があります。癌の患者さんは、排便のコントロールを十分に行いながら、その方の痛みにあった最適かつ十分な量のオピオイド性鎮痛薬を使用し、痛みを感じない状態を長く保つことが、身体的・精神的ストレスの緩和につながります。

精神面のケア

癌の疼痛の治療には薬物療法だけでは十分でありません。癌というとても辛い精神的ストレスにより患者さんの一部には、身体表現性疼痛(脳から作り出される痛みのようなもの)に悩まされるケースがあります。いわゆるスピリチュアルペインです。
これは癌という過酷な状況によるメンタルストレスにより、本来存在しないはずの痛みを脳が認知してしまうものです。

「緩和ケア」と呼ばれる主に末期癌の患者さんを見る施設では、オピオイド性鎮痛薬・麻薬の使用に加えて、精神面のケアを十分に行える施設です。
患者さんの痛みの心配的ストレスを軽減するために、本人が抱えている現在の状況や悩み不安をしっかり傾聴し、痛みを感じる認知の部分を良い方向に変えていくカウンセリングを行います。しっかりと傾聴することにより患者さんの不安が軽減され、痛みの緩和を図っています。

医師からの一言

癌になった方の精神的なストレスというのは計り知れません。
ご家族も含めとても辛い状況であると思われます。

近年は検診も普及してきており、また検査の感度も飛躍的に向上しているため、以前と比べ癌を早期で発見できるケースが増えています。早期に癌を発見できた場合には、癌性疼痛などを発生することもなく、日常の生活に戻ることができます。

一方で癌の発見が遅れ、癌のサイズが大きくなってしまう、あるいは癌が転移をしてしまうといった状況が起こると、癌性疼痛と言って非常に激しい痛みを伴うことがあります。
癌を患うというだけでもとても辛いのに、そこに耐え難い痛みが発生するというのは、とても大きなストレスであり、耐えがたい苦痛であると考えられます。

癌を前向きに治療していくためにも、薬物療法だけでなく精神的ケアの両面からしっかりと痛みを克服し、癌の治療に専念できるような環境を整備するということが医療機関に求められます。

監修

癌性疼痛の原因や症状、痛みの種類や治療法とは

金子 俊之

医学博士
とうきょうスカイツリー駅前内科院長
順天堂大学附属順天堂院膠原病リウマチ内科非常勤助教

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