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リハビリ情報局

神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは

2018.09.26

 

こんな方にオススメの記事です

・神経障害性疼痛のことを詳しく知りたい
・治療方法を知りたい

 

神経障害性疼痛とは

痛みには大きく分けて「侵害受容体性疼痛」と「神経障害性疼痛」の2種類の疼痛が存在します。侵害受容体性疼痛とは、簡単に言うと怪我や関節リウマチによる関節の炎症などの、組織の障害、あるいは障害する可能性を持った侵害刺激が生体に加わった時に生じる痛みのことです。

一方で、神経障害性疼痛は、神経が実際に損傷を受けたり機能に異常をきたした結果、引き起こされる痛みのことです。神経障害性疼痛は、侵害受容性疼痛と比較し痛みのコントロールが難しいとされています。また痛み方も短期間ではなく長期間にわたることもあり、人によっては不眠やうつ病を合併することもあります。

以下に神経障害性疼痛に神経障害性疼痛の 種類とその症状・治療法について解説をしていきます

痛みの原因と種類や症状

神経障害性疼痛には様々な種類の原因があります。
以下に神経障害性疼痛の原因と症状について解説していきます。

坐骨神経痛

坐骨神経痛とは、主に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症などの「腰椎が狭くなる疾患
」によって腰やお尻・足に痛みが生じるものです。腰椎(腰骨のこと)には足に向かう神経が多数存在します。その神経が腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症によって圧迫・圧排されると坐骨神経痛として痛みを生じます。

坐骨神経痛の痛みは、足がしびれる、お尻が痛む、長い時間歩くと足が疲れて前に進まない(間欠性跛行)などがあります。重度になると横になって安静にしていても お尻や足が痺れて痛むこともあります。
治療法としては、実際に腰椎を広げてあげる手術や、腰骨に直接神経の痛みを和らげるお薬を注射するトリガーポイントブロック、神経の痛みを和らげる内服薬(リリカやサインバルタ)などが用いられます。しかし実際には効果が乏しく、非常に多くの方が坐骨神経痛に悩んでいると言われています。

腰痛症

腰痛に悩まされている方は、実際にかなり多いのではないでしょうか?

腰痛はほとんどの方で原因が不明とされています。実際に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症など、腰痛を引き起こす疾患がMRIなどによって確認されることもありますが、腰痛全体の15%とされています。脊柱管狭窄症などでは腰痛のほかに、足のしびれなどの症状を一緒に伴うこともあります。いわゆるギックリ腰などは、 MRI を施行しても異常がはっきりと確認できず、その原因が腰の骨なのか?あるいは筋肉なのか分からないことがほとんどです。

おそらくは腰の周りの筋肉の血流障害、ストレスや、腰痛に対する認知・意識の障害などが腰痛を引き起こすとされています。腰の痛みは一度気になると、なかなか改善することはありません。

腰痛に対して、ロキソニンやサインバルタといったお薬を使用することもありますが、効果は一時的で根本治療には繋がりません。
腰痛を改善腰痛を完全に改善するには、認知の改善や減量、鍼灸や運動療法・リハビリテーションなどを組み合わせて行うと効果が高いと言われています。実際に腰椎椎間板ヘルニアや腰部脊柱管狭窄症がある方は、腰椎の圧迫が腰痛の原因なので、コルセットを使用したりその部分に痛み止めの注射をするトリガーポイントブロック、また手術などによって症状が改善することもあります。

線維筋痛症による痛み

線維筋痛症とは、検査などを行っても原因がはっきりと分からず、その痛みが長期間続くことによりうつ病や不眠などを合併することもある疾患です。
リウマチ学会や 線維筋痛症学会の発表によると、日本では約200万人ほどの患者さんがいると言われています。

線維筋痛症というのは、未だに医療従事者の中でも認知や理解が進んでおらず、診断がつくまでに長い時間かかることもしばしばあります。また診断がついても特効薬などはなく、また専門的に診療する医療機関も少ないため、患者さんの多くはドクターショッピングを繰り返すといわれています。

詳細は「線維筋痛症について」をご覧ください。
線維筋痛症について

帯状疱疹後神経痛・三叉神経痛

帯状疱疹後神経痛や三叉神経痛は、代表的な神経障害性疼痛の一つです。その痛みは非常に激しく鋭く、また長期間に渡って苦しめられることがあり、とてもつらい痛みの中の一つです。帯状疱疹後神経痛は、ヘルペスウイルスによる帯状疱疹のあと、その部分の神経が傷つけられることによって生じます。
三叉神経痛は、ウイルス感染や事故などが原因で、顔面にある三叉神経が傷つけられることによって生じる痛みのことです。

帯状疱疹後神経痛は、帯状疱疹を発症する一週間ぐらい前から痛みが出ることがあります。その後、水疱が出ることによって帯状疱疹であると診断されます。
帯状疱疹によって傷つけられた神経は、数ヶ月から、場合によっては数年ほど痛むことがあります。痛みのコントロールにはリリカというお薬を使用します。リリカを十分に使用することにより痛みが比較的コントロールされる方は多いです。しかしリリカの副作用のふらつきや眠気などで十分な量を使用できない場合は、痛みのコントロールに難渋するケースもあります。

三叉神経痛の治療には、主にテグレトールという抗けいれん薬を使用します。三叉神経痛はストレスや疲れなどによって、たびたび繰り返される顔面の痛みであり、その痛みは激しく非常に辛いものとされています。

糖尿病神経障害に伴う症状

三大生活習慣病の一つである糖尿病は、放っておくと腎臓が悪くなり、人工透析になったり目が見えなくなったりすることがあります。そしてもう一つの糖尿病の大きな怖い合併症として、この糖尿病性神経障害(糖尿病性ニューロパチー)が挙げられます。糖尿病のコントロールが悪く、血液の中の糖が高い状態が続くと、徐々に足先や手などの神経が傷つけられていきます。
手や足の神経が傷つけられると、その部分に痛みやしびれが生じ徐々に感覚が鈍っていきます。キネダックという糖尿病性神経障害の薬も出ていますが、非常に効果的であるとは言えません。糖尿病によって神経が傷つけられると、修復までには非常に長い時間がかかり、また修復されないこともあります。

日頃から健康診断など受け糖尿病と指摘された方は、生活習慣の改善に加えてしっかりとお薬を使って、糖尿病の治療することをお勧めいたします。

お薬による神経障害の痛み

神経を傷つけてしまい、神経障害性疼痛の原因となるようなものもあります。とはいっても風邪薬や高血圧の薬など、一般的なお薬では神経を傷つけることはまずありません。悪性腫瘍などの治療に使用する抗がん剤の一部で、神経を傷つけてしまう可能性のある薬があります。

その他の痛み

その他の神経障害性疼痛としては、手術の後に起こる術後痛や、事故などにより手足を切断してしまった後に起こる幻肢痛・断端部痛などがあります。何の痛みも原因がはっきりとしており、時間の経過とともに徐々に改善する方がほとんどです。

治療法

神経障害性疼痛の治療法は、その原因により様々です。
神経には、自然に修復する機能が備わっているので、神経を傷つける原因が除去できれば、自然と疼痛が緩和されていきます。まずは糖尿病など神経を傷つけている原因を除去することがとても重要です。
その上で神経が実際に傷つけられていることによる痛みの場合には、神経の痛みを和らげるリリカやサインバルタなどのお薬や、神経に直接痛み止めを注射するトリガーポイントブロックなどがあります。

しかし神経障害性疼痛の中には、実際に神経が傷つけられているのではなく、ストレスや痛みに対する恐怖などによる認知の異常により、痛み自身を人間の頭が作り出している場合もあります。その場合にはリリカやサインバルタといった痛みを和らげるお薬だけではなかなか改善しません。

原因がよくわからない腰痛、原因がよくわからない痛みや線維筋痛症などは、お薬だけでなく、理学療法リハビリテーションや認知行動療法などを、上手く組み合わせて治療を行う必要があります。

薬物療法

神経障害性疼痛で使用されるお薬は、主に抗うつ薬や抗けいれん薬など神経の緊張を緩和することを目的として使用されます。

神経障害性疼痛は、実際の怪我による痛みや関節リウマチによる関節炎など、炎症を起こしていることが原因による痛みではないので、NSAIDsやステロイドは一般的には無効です。手術や帯状疱疹発症の直後であれば 、NSAIDsは比較的有効であるとされています。また麻薬性鎮痛薬は、ある特定の神経障害性疼痛には有効である可能性があります。

現在利用されている主な神経障害性疼痛に対する薬物療法としては、イオンチャネル作動薬、抗うつ薬、SNRI、 アドレナリン受容体作動薬、NMDA受容体拮抗薬、セロトニン受容体拮抗薬、抗てんかん薬、GABA受容体作動薬などがあります。

漢方

漢方は、きちんとした漢方医による診察や証の確認により、その方に合った漢方を処方することができれば、原因不明の慢性疼痛や神経障害性疼痛に有効である可能性があります。漢方治療は、西洋の医師による検査・診察と違い、患者さんの舌やお腹などを触ってその方に合った漢方を処方いたします。漢方は、相性があればかなり効果が期待されます。もし、既存治療では治療効果を感じていない方は、一度漢方専門医に相談してもよいかもしれません。

日常生活の改善

神経障害性疼痛による痛みは非常に激しく、日常生活はかなり制限されます。お薬の副作用やウイルス感染による神経障害などの初期の段階では、なるべく無理はせず、痛みを感じるような運動は避け安静にすることが望ましいとされています。

病院は何科を受診する?

三叉神経痛や帯状疱疹後神経痛、また薬剤性の神経障害など原因がはっきりと分かっているような場合には、ペインクリニック・内科・皮膚科などの診療科を受診してください。
線維筋痛症や原因不明の慢性疼痛は、リウマチ科やペインクリニック、また精神科で診療を行いますが、線維筋痛症などは当該科であっても診療を受け付けていないケースが多々あります。

実際に病院を受診する際には、ご自分の症状を話し、あるいは線維筋痛症の可能性があることを告げ、対応が可能かどうかを事前にご確認ください。

神経障害性疼痛は治る?

神経には自己修復作用が備わっています。神経を傷つけている原因をはっきりと究明し除去することができれば、自然と神経障害性疼痛が改善する場合があります。
また原因の除去が難しくても、実際に痛んでいる神経に作用するお薬を使用することにより、痛みの緩和を図ることは可能です。
ただ、残念ながら線維筋痛症のように、原因が全くわからないような神経障害性疼痛は、改善するのに時間がかかります。
また、この薬だけを使えばいいという特効薬もなく、リハビリテーション・運動療法や認知行動療法など、薬物療法以外の治療法を取り入れる必要があります。

線維筋痛症や原因不明の疼痛の大部分は、痛みに対する認知の異常が原因であると言われています。時間はかかりますが、自分の認知の部分をしっかりと変えていくことができれば、原因不明の慢性疼痛や線維筋痛症でも治ることは可能であると考えられます。

医師からの一言

私はリウマチ診療に携わっており、痛みに苦しんでいる患者さんを数多く診ております。 患者さんのお話を伺いすると、慢性的に痛むということはとても辛いことだ・・ということがよくわかります。また痛みによる不眠やうつ症状で苦しまれてる方がたくさんいらっしゃいます。

関節リウマチの治療に関しては非常に研究が進んでおり、生物学的製剤と言った特効薬に近いようなお薬も使用することが可能ですが、一方で線維筋痛症や原因不明の慢性疼痛で悩まれている方は、治療の方向性というものを示してくれるガイドラインがありません。

近年、線維筋痛症の治療は薬物療法だけでなく、理学療法やリハビリテーションといった運動療法、そして認知の部分を変えていく認知行動療法などを組み合わせることにより、治療成績が向上してきました。

実際に線維筋痛症の運動療法を行っている機関に行き、治療を開始すると一歩ずつ前に進んでいる実感がわき、悪循環を断ち切ることが可能です。神経障害性疼痛、特に原因不明の慢性疼痛や線維筋痛症というのは、治療に長い時間がかかることがありますが、ひとつの治療法に頼らず 複数の治療法を組み合わせ適切に治療を行うことにより、一歩ずつ前に進むことができます。

まずは専門的に治療を行っている施設にご相談していただければと思います。

監修

神経障害性疼痛の種類や症状、効果的な治療法とは

金子 俊之

医学博士
とうきょうスカイツリー駅前内科院長
順天堂大学附属順天堂院膠原病リウマチ内科非常勤助教

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